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メイクアップアーティストになるには資格が必要?専門学校に通うべき?

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この記事では、「メイクアップアーティスト」を目指す人に向けて、メイクアップアーティストの仕事内容や必要な資格、働き方、関係する資格の概要、技術を学べる場所など、プロとして活躍するために身につけておきたいことを解説します。

メイクアップアーティストとは

「メイクアップアーティスト」は、専門家としてメイクアップ(化粧)やヘアスタイリングを行う職業です。

日常のメイクは大部分の女性が自分自身で行うことができますが、プロのメイクアップアーティストには単なる技術だけでなく、撮影現場や冠婚葬祭など「必要とされるイメージをヘアメイクで表現すること」が求められます。

そのためには、メイクの確かな技術をベースとして、人間工学・色彩学・照明や印刷にいたるまで幅広い知識を持つことが必要です。その上に豊かな感性を兼ね備えた人が「アーティスト」として成り立つといえるでしょう。

また、広告やマスコミ業界でメイクアップアーティストとして活躍するには、クライアントの要求を的確にとらえるのと同時に、モデルやタレントのもっとも身近なスタッフの1人として、緊張をほぐしモチベーションを上げられるようなコミュニケーションスキルも重要です。

未経験からメイクアップアーティストを目指すためには、上記のような幅広いスキルを全て身につけていく必要があります。

しかし、特に社会人経験のある20代~30代の女性にとって、メイクは非常に身近な存在であるとともに、職場で培ったコミュニケーション能力等も生かすことができ、有利な面が多いといえるでしょう。

メイクアップアーティストの仕事内容

次に、メイクアップアーティストの具体的な仕事内容を見ていきます。

映像・マスコミ

テレビ・映画・CMの撮影や、雑誌・広告などに登場する女優やタレントのヘアメイクを担当します。決められたテーマや出演者のイメージに沿ったメイクに仕上げる能力が必要です。

舞台

演劇・ファッションショー・コンサートなどのヘアメイクを担当します。強い照明の下でどのように見えるかや、汗で落ちないことも考慮したメイク技術が必要です。

冠婚葬祭

結婚式や成人式で、花嫁のヘアメイクなどを担当します。

その他

SF・ホラー映画などの特殊メイクや傷跡などをカバーする医療用メイクを行います。

デパートのコスメカウンターで働く美容部員も、広い意味でメイクアップアーティストといえます。

メイクアップアーティストの働き方

実際にプロのメイクアップアーティストとして働く場合の就業形態を紹介します。

  • プロダクション(事務所)に所属する
  • 化粧品メーカーに就職する
  • ブライダルサロンや写真館に就職する
  • フリーランスとして活動する

フリーランスとして活動している人は、まずプロダクションやプロのアシスタントを経て独立するパターンが多いようです。

メイクアップアーティストになるために必要な資格

プロのメイクアップアーティストになるには、国家資格や試験はあるのでしょうか?

国家資格や免許は不要

メイクアップアーティストになるための国家試験や営業免許等はなく、誰でも名乗ることは可能です。

ただ、まったく実績や実力を示す材料がない人に仕事の依頼が来ることは考えにくく、メイク事務所等の求人に応募しても採用されにくい可能性があります。

メイクアップアーティスト向けの民間資格

メイクの技術や知識を第三者に客観的に示すものとしては、次のような民間資格があります。

JMA主催「日本メイクアップ技術検定試験」

一般社団法人JMA(日本メイクアップ技術検定協会)が主催するメイクの実技検定です。

1級・2級・3級があり、3級はベースメイクを中心とした基本テクニック、2級はフルメイク、1級ではモデルの悩みに応じたメイクを提供する能力などが問われます。美容系の専門学校生やすでに美容業界で働く人も対象とした検定ですが、3級では未経験からの合格者も多くいます。

合格率は、JMA 日本メイクアップ技術検定協会 「日本メイクアップ技術検定試験」の過去のデータを平均すると、1級は36%、2級は54%と難易度がやや高いですが、3級では75%以上と比較的合格を狙いやすくなっています。

合格対策としてはJMAの出版しているテキストを購入して実技の練習をするほか、初心者向けセミナーに参加する方法などがあります。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験

IBF(国際美容連盟)から、国際的な知識や技術の基本を理解し実際にメイクアップをする技術があると認定されればライセンスが授与されます。

IBF国際美容連盟認定 第65回 国際メイクアップアーティスト試験 2019年度4月受験 在宅試験実施要項」によると、試験は実技と筆記があり、指定の学校のカリキュラムを修了しなければ受験できませんが、通信講座を利用すれば、仕事をしながら自宅で勉強し在宅受験することも可能です。

合格率は公開されていませんが、基本的には講座内容をしっかりと理解・習得していれば合格でき、見たこともないような難問が並ぶような試験ではないと考えてよいでしょう。

メイクアップアーティストに美容師免許は必要?

美容師免許を持っていなくても、プロとしてメイクをすることは可能です。

ただし、現場では通常メイクアップアーティストがヘアスタイリングまでカバーすることが求められるため、全く技術や知識がないと任せてもらえる仕事の幅は狭くなるでしょう。また、カットやカラーリングを伴うヘアアレンジは美容師免許を持つ人が行うよう法律で定められています。

求人の際に「美容師免許所持」を採用条件としているプロダクションもあるため、余裕があれば持っていた方が仕事の可能性が広がることはたしかです。

メイクアップアーティストになる5つの方法

メイクアップアーティストを目指すにはどのような方法があるか解説します。

美容系の専門学校に通う

多くの場合は2年間かけて通学し、メイクの理論や技術を学びます。基本的なスキルが抜け落ちることなく身につき、メイク技術と同時に美容師資格も取得できる学校がほとんどです。

人気のプロダクションやサロンの求人募集では「専門学校卒以上」という条件が設けられていることも多いため、美容業界への就職を考えるなら欠かせない選択肢だといえるでしょう。中には、取得できる資格等は全日制とは異なりますが夜間コースが用意されている専門学校もあります。

独学や通信講座で学ぶ

社会人として働きながらメイクアップアーティストを目指す人は、通信講座や市販の教材を利用した独学も可能。通学と比べ費用が安くすむのも良い点です。

実技もDVDや動画で確認すればかなりの部分をカバーできますが、その場でチェックしてくれる人がいないため、検定や採用試験時にやや実技面での不安は残ります。

技術の習得にかかる期間は自分の学習ペース次第ですが、ある通信講座の会社に修了までの期間の目安を電話で問い合わせたところ、早ければ半年から平均1年で通信講座を終えることが可能との回答でした。

海外留学する

メイクの本場・NYやロスアンゼルス、フランスやロンドンなどに海外留学し、現地のスクールで最先端のメーク技術やモードを学ぶ方法もあります。

期間はスクールのカリキュラムによりますが、1年または2年というところが多いようです。スクールのオフィスなどを通じて、現地のサロンに入り修行を積む道もあります。

ただし、英語をはじめとした言語に不安のある人はネイティブ対象の授業の会話スピードについていけない可能性があります。また、語学に自信があっても、美容業界未経験の人にとってメークや美容の専門用語は分かりづらいため、国内である程度勉強して知識がある状態で行く方が良いでしょう。

美容室に就職する

現在ではメイクアップアーティストにもヘアスタイリング技術が求められることが多いため、美容室に就職して修行を積みながらメイクの技術を身につける方法もあります。その場合、ヘア専門ではなくメイクも行っている美容室を選ぶことがポイントです。

修業期間は人により異なりますが、少なくとも1年以上から数年間と考えればよいでしょう。

プロのアシスタントとして弟子入りする

すでにフリーのメイクアップアーティストとして活動している人がアシスタントを募集していれば、弟子入りして働きながら学ぶことも可能です。数年間働くうちスキルが認められれば、仕事を回してもらえたり、一部を任せてもらえるようになり、いずれ独立できる見込みも出てきます。

ただし、そういった求人が一般に出回ることは非常に少ないため、専門学校に通っている人なら学校関係の人脈から探したり、プロのメイクアップアーティストのSNSをフォローして募集がかかるのを待つなど、いろいろな方法で情報を集めなければ難しいでしょう。

まとめ

総務省「ICTの進化によるこれからのしごと」によると、現在世の中にある仕事は、2030年には半数近くがAI(コンピューター)化されるという説が有力になっています。

しかし、人間の肌の微妙な感覚をとらえ、常にコミュニケーションを取りながら感性を発揮してヘアメイクを作り上げる「メイクアップアーティスト」の仕事は、事務や販売といった業務と比べ、AIが取って替わるのは難しく、今後も残る仕事の1つだと考えられています。

メイクに興味がある人にとって、メイクアップアーティストはおすすめの職業だといえるでしょう。

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