英語

IELTS(アイエルツ)とは?試験の形式、TOEICとの違い、留学に必要なスコアについて解説

更新日:

この記事では、IELTSについて書いています。IELTSとはどんな試験なのか、TOEFLやTOEICとはどう違うのか、留学のために必要なスコアはどのくらいなのか、どのように対策すればいいかについて解説しています。

IELTSについての知識がない人、欧米圏への留学を考え始めた人におすすめの記事です。

IELTS(アイエルツ)って?

IELTSとは、International English Language Testing Systemの略で、海外留学にあたり英語力を証明するためのテストです。

イギリス、オーストラリア、カナダなどのほぼすべての大学で認められていて、各大学が生徒の選考の際にスコアを参照しています。

アメリカの大学でもTOEFLに代わる試験として、約3000の教育機関に認定されています。

また、イギリス、カナダ、オーストラリアの移住申請の際にも利用されていて、世界中で年間300万人が受験しています。世界中で140か国合計10000の機関がIELTSを認定しています。IELTSは、16歳以上の受験を推奨しています。

IELTSの国内での利用

国際的な英語試験のIELTSは、留学用だけでなく国内での利用例も増えています。

国内の大学でも、「グローバル30」採択校などで、入学要件として認定されています。

例えば東京大学の推薦入試では、10学部のうち9学部で外部の英語試験の記載がなされており、その中にIELTSが含まれています。

また国家公務員採用の総合職試験では、IELTSなどの外部の英語試験の活用がなされていくことが発表されています。このような傾向の中で、日本国内でのIELTS受験者は年々増加しています。

IELTSの種類

IELTSには、アカデミック・モジュールと、ジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。

アカデミック・モジュールは、大学や大学院で学びたい人向けの試験で、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院では、アカデミック・モジュールでの試験結果が入学許可の判断の基準となっています。留学を考えている人はこちらの試験を受けることになります。

ジェネラル・トレーニング・モジュールは、学業以外での研修を考えている人や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドに移住申請をする人向けの試験です。

どちらの種類の試験もリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの試験から構成されていますが、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールでは、リーディングとライティングの試験問題が異なります。

またイギリスの一部の教育機関や移民局から指定された場合のみに受けるIELTS for UKVIという試験もあります。

IELTSを受けるには

IELTSは全国16都市(札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、長野、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本)で、ほぼ毎週実施されています。

申し込みには有効期限内のパスポートが必要で、最初にIELTSIDを登録します。

受験するには、筆記試験19日前の月曜日までに申し込む必要があります。受験料は25380円で、クレジットカード、郵便局ATM、コンビニで支払うことができます。

IELTSとTOEICの違い

TOEICはオフィスなどビジネスシーンでの英語力を測定するのに対し、IELTSは大学のキャンパスでの英語力を測定する、という違いがあります。

また用途にも違いがあり、TOEICは就職やキャリアアップに使われるのに対し、IELTSは海外の大学に留学する際に使われます。

また測定する技能についても違いがあり、一般的にTOEICがリスニングとリーディングの2技能を主に測定するのに対し、IELTSはスピーキングとライティングを加えた4技能を測定します。

IELTSとTOEFLの違い

IELTSもTOEFLも、海外の大学に留学する際に英語力を証明するツールとして利用されている、という共通点があります。

一方で、以前はイギリスではIELTS、アメリカではTOEFL、と言った潮流があり、現在でも一部のアメリカ大学ではIELTSが利用できないケースがあり、またイギリスの留学用ビザ申請にTOEFLが利用できない、などの違いがあります。試験方式に関しても、IELTSが筆記試験で行うのに対して、TOEFLはインターネット上で行われるといった違いがあります。

試験時間に関しては、TOEFLが4時間、IELTSが2時間45分とTOEFLのほうが少し長めです。試験内容の最大の違いはスピーキングです。

TOEFLではマイクに向かって各個人が一人で話しますが、IELTSでは人対人の面接方式を採用しています。またTOEFLは1日ですべての技能を測定し終えるのに対し、IELTSではスピーキングのみ別日実施となる場合があります。

IELTSの試験形式

IELTSの試験には、1日で終わるタイプと2日間かかるタイプがあります。

2日間のタイプでは、リスニング、リーディング、ライティングの試験を行う日と、スピーキングの試験を行う日に分かれます。スピーキングテストは筆記試験の前後6日以内に行われます。

試験の指示はすべて英語で、4つのテストにかかる合計時間は約2時間45分です。またIELTSの試験は国際性を重視しており、リスニングテストではアメリカ、イギリス、オーストラリアなど様々な国のネイティブスピーカの音声が使用されています。

リスニング

リスニングの試験時間は約30分、問題数40問で行われます。一問一点の40点満点で、得点がスコアに換算されます。

リスニング問題は4つのパートに分かれていて、パート1が日常生活における二人の人物の会話、パート2が日常生活におけるモノローグ、パート3が教育の現場における複数人の会話、パート4が大学の講義など学術的テーマに関するモノローグとなっています。選択問題・穴埋め問題・記述問題など様々なタイプの問題が出題されます。

リーディング

リーディングの試験時間は60分、問題数40問で行われます。一問一点の40点満点で、得点がスコアに換算されます。

リーディング問題は3つのパートに分かれていて、全体で2150語から2750語程度の文章を読み解きます。アカデミック・モジュールでは大学進学を希望する者に適した学術的なテーマの長文が3題出題されます。

ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、パート1は日常生活に関連した短文、パート2は仕事に関連した短文、パート3は一般的な話題の比較的長めの文が出題されます。

ライティング

ライティングの試験時間は60分、問題数2問で行われます。タスク1は約150語、タスク2は約250語程度英作文を作成する必要があります。

解答は適切に応えているか・一貫性・語彙力・文法力の4つの観点で採点されます。タスク2の方がタスク1よりも配点が高くなっています。

アカデミック・モジュールでは、タスク1でグラフなどを分析・説明し、タスク2で大学進学希望者向けの一般的な題材に関する自分の意見を書きます。

ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、タスク1で、与えられた状況に対して情報を求めたり、立場を説明する手紙を書き、タスク2で一般的な題材に対するエッセーを書きます。

スピーキング

スピーキングの試験時間は約11-14分で、試験官との1対1の面接形式で行われます。

採点は流暢さと一貫性・語彙力・文法力・発音の4つの観点で評価されます。

試験は3つのパートに分かれていて、パート1は自己紹介と日常生活に関する質問、パート2はトピックに関するスピーチとそれに対しての質問、パート3はパート2のトピックに関してより掘り下げたディスカッションとなっています。

IELTSのスコア算出方法

IELTS試験には合格不合格はなく、1.0から9.0の0.5刻みのバンドスコアで表されます。

各セクションごとのバンド・スコアと、各セクション総合のオーバーオール・バンドスコアの両方が提示されます。

オーバー・オール・バンド・スコアは段階分けされていて、1.0が非ユーザー、2.0が一時的なユーザー、3.0が非常に限定的なユーザー、4.0が限定的ユーザー、5.0が中程度のユーザー、6.0が有能なユーザー、7.0が優秀なユーザー、8.0が非常に優秀なユーザー、9.0がエキスパートユーザーとされています。

受験者には各セクションのバンド・スコアと総合のオーバーオール・バンドスコアが記載された成績証明書が発行されます。テストスコアは2年間有効です。

留学に必要なIELTSのスコアは?

留学するのに必要なIELTSのスコアは各大学によって異なりますが、一般的に6.0から6.5を設けている大学が多いです。(IELTS6.0はTOEFL80相当)

ハーバード大学やワシントン大学のような世界ランキング上位の名門大学では、7.0を基準としているところもあります。

また各セクションでの基準点を設けている大学もあります。

大学院留学で必要なスコアは?

一般に、大学院レベルになると、入学には6.5~7.5程度のスコアが求められます。(IELTS7.0はTOEFL100相当)大学院ではより高度かつ専門的な分野を英語で学ぶため、学部生より高いレベルの英語力を求めます。

例として、世界ランキング上位に位置するイギリスのオックスフォード大学では、学部の要件としてはIELTS7.0を求めていますが、大学院生の要件ではIELTS7.5 を求めています。

TOEIC、IELTS、TOEFLの換算点

TOEIC、IELTS、TOEFLの異なる3つの試験の点数は本来比べられませんが、換算表というものが存在します。

様々なものがあるため一概には断定できませんが、おおよその基準を載せておきます。

留学の基準となるIELTS6.0はおよそTOEFL80点、TOEIC870点ほどです。トップレベル大学や大学院の基準となる7.0はTOEFL100点、TOEIC950点ほどとなっています。"

IELTSはTOEFLよりスコアを取りやすい?

IELTSはTOEFLよりスコアを取りやすい、という声があります。

試験時間もTOEFLよりIELTSの方が短く、試験内容に関してもアカデミックで難易度の高いTOEFLに対し、IELTSの問題には一般的な会話も含まれていることが要因として挙げられます。

また日本人にとって、TOEFLが慣れないマイクへのスピーキング形式であるのに対し、IELTSのスピーキングテストが一対一の対面式であることもやりやすさの一つとして考えられます。

IELTSの対策方法

IELTS作成者であるブリティッシュ・カウンシルがさまざまなIELTS対策コンテンツを提供しています。

無料のオンラインコンテンツやアプリ、日本語英語の対策本などが豊富に用意されています。これらのコンテンツを利用することで、IELTS対策を行うことができます。

-英語
-

Copyright© LearnUP , 2019 All Rights Reserved.