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TOEFLとは?非英語圏出身者の留学時に英語力を測定するための試験

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この記事では、TOEFLとは何か、TOEICや英検との違い、留学に必要な点数、国別の平均点、対策方法などについて解説しています。

TOEFLについてよく知らない方、受けたことのない方向け、順番にまとめています。

TOEFLとは

TOEFLとは、非英語圏出身者が受ける、英語圏の大学留学のための英語試験のことです。世界150カ国、1万を超える大学が対象となる世界規模のテストです。

大学レベルの英語を使用し理解できるかを測定します。またTOEFLのスコアがビザ取得の要件となっている国もあり、世界全体で3500万を超える人がTOEFLを受験しています。

TOEFLの種類

現在使われている主要なテストはiBT(internet-based-testing)と呼ばれるものです。

かつてはPBT(paper-based-testing)とCBT(computer-based-testing)がありましたが、現在ではCBTは廃止され、PBTも一部のみの利用となっています。またITPと呼ばれる団体向けのテストがあり、大学でのクラス分けや学生のレベル把握などの目的で利用されています。

TOEFL iBT® テストとは

TOEFL iBT® テストは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つのセクションから成り立っています。

TOEFLでは合格・不合格ではなく、スコアで受験者の実力を測ります。スコアは各セクション30点満点で、合計は120点となっています。

採点は人と機械両方によって行われ、スコアが算出されます。スコアは二年間有効です。試験はインターネット上で行われ、途中で休憩を挟んで時間は約4時間です。

受験費用は235USドル、約25000円となっています。TOEICが2時間、約6000円であることを考えると、比較的重い試験であると言えます。テストは年間50回以上、世界各地で行われています。受験には身分証明書が必要になります。

各パートごとの問題形式

リーディング

リーディングはアカデミックな長文読解問題で構成されています。

60-80分で、3つまたは4つの長文を読み問題に答えます。各長文は約700語となっており、ほとんどの問題は4択問題となっています。

リスニング

リスニングは講義と会話の2つの種類の問題で構成されています。時間は60-90分で、問題数は講義が4-6題、会話が2-3題となっています。

スピーキング

10分の休憩をはさんだ後にスピーキングが始まります。スピーキングは独立型問題(independent task)と統合型問題(integrated task)の2つに分かれます。

独立型問題では、身近なトピックに関して回答する形となっています。統合型問題では、文章を読んだ後関連する会話や講義の聞き取りを行い設問に答えるタイプのものと、長めの会話や講義を聞いた後設問に答えるタイプのものがあります。

ライティング

ライティングは統合型問題と独立型問題の2題から成り立っています。

統合型問題では、学術的な文章を読んだ後関連する講義を聞き、要約を作成する問題で、150~220語程度を20分で書くことが求められます。

独立型問題では、30分で与えられたトピックに関して300語以上自分の意見を述べることが求められます。どちらの問題も回答はタイピングで行います。

TOEFLはTOEICとはどう違う?

同じETS(Educational Testing Service)という団体が作成しているTOEICとTOEFLですが、大きな違いがあります。

まず測定する英語力に関しては、TOEICが日常生活やオフィスで使う英語力を測る試験であるのに対し、TOEFLは大学のクラス内での学術的な英語力を測る試験です。

そのため出題分野においては、TOEICがオフィスシーンでの日常会話やビジネス文書であるのに対して、TOEFLでは大学の講義や校内の状況などに関するものとなっています。

受験目的は、就職やキャリアアップを目的とする人はTOEICを受け、海外の大学に進学することを目的とする人はTOEFLを受けることになります。

また測定する技能についても違いがあり、一般的にTOEICがリスニングとリーディングの2技能を主に測定するのに対し、TOEFLはスピーキングとライティングを加えた4技能を測定します。

試験方式に関しても、TOEICが紙媒体のマークシート式試験であるのに対して、TOEFLはインターネット上での試験となっており、タイピングでのライティングやマイクを用いたスピーキングなどを行います。そのため一般的にはTOEICよりもTOEFLの方が難易度が高いと言われています。

TOEFLと英検の違いは?

英検とTOEFLにも大きな違いがあります。

英検は1級、準1級、2級とレベル別に分かれた試験となっていますが、TOEFLは全員が同じ試験を受けます。成績に関しても、英検が合格不合格で表示するのに対し、TOEFLは合否でなくスコアでの得点表示となります。

また英検は国内での高校・大学進学に使われるのに対して、TOEFLは海外の大学進学に使われる、という違いもあります。開催頻度に関しても差があり、英検が年3回であるのに対してTOEFLは月に約3回ほど行われています。

また英検とTOEFLで共通している部分もあり、英検もTOEFLも、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を測定します。

TOEFLとIELTSの違いは?

TOEFLもIELTSも、海外大学に留学するために使用する英語能力試験であることは共通しています。

ただこの2つの試験にも違いがあります。試験方式に関しては、IELTSが筆記試験、TOEFLがインターネット上での試験です。

IELTSもTOEFLも世界各地の多くの大学で認定されていますが、以前までは「アメリカの大学はTOEFLイギリスの大学はIELTS」といった風潮があり、現在でもアメリカの大学の一部ではIELTSの試験を受け入れていないところもあります。

試験時間に関しては、TOEFLが4時間、IELTSが2時間45分とTOEFLのほうが少し長めです。試験内容の最大の違いはスピーキングです。TOEFLではマイクに向かって各個人が一人で話しますが、IELTSでは人対人の面接方式を採用しています。

またTOEFLは1日ですべての技能を測定し終えるのに対し、IELTSではスピーキングのみ別日実施となっています。

留学に必要なTOEFLのスコアは?

大学の地域やレベルによって、留学の基準となるTOEFLのスコアは異なります。

世界ランキングでもトップクラスの大学に留学するには高いスコアが求められますし、留学先を選ばなければそれほど高いスコアは必要とされません。

一般的に、留学に必要なスコアは60点以上からと言われています。ですので、留学したい方はまずは60点を目指して勉強しましょう。ちなみにTOEFL60点は換算すると大体TOEIC550~600点と言われています。

トップスクールの留学に必要なTOEFLのスコアは?

トップスクールと呼ばれる海外でもレベルの高い大学に留学するには、より高いTOEFLスコアが必要とされます。

例を挙げると、アメリカのスタンフォード大学、ハーバード大学では100点が基準となっています。世界ランキングでも上位に位置するような大学では100点以上を求めることが多いです。

TOEFL100点は目安としてTOEIC900点前後と言われています。

一般的な大学・大学院に留学するために必要なTOEFLのスコアは?

一般的な大学、そこそこ名前の知られている大学レベルでは、80点前後が必要になります。

留学する場合、多くの大学がこの80点前後を基準として設けています。

TOEFL80点はおよそTOEIC730点レベルと言われています。また大学院で留学を考える場合、さらに高いレベルのスコアが要求されます。大学院で留学する場合、より専門的な内容を英語で理解しなければならないためです。

最低でも80点、一般的には100点前後のスコアが必要とされます。日本の大学院進学の奨学金制度も、この100点が基準になっているものがあります。

TOEFLの国別の平均点

TOEFLはスコアの国別の平均点を公開しています。

世界で一番平均点が高いのは、アイルランドで101点です。平均点が100点を超えているのはアイルランドに加え、オランダ、オーストリアとヨーロッパの三か国となっています。

世界全体で見た時にも、ヨーロッパの多くの国々の平均点は90点近く、他の地域に比べて高いと言えます。逆にアフリカでは平均点が60点台の国が多くあり、比較的低いと言えます。

アジアではシンガポールが一位で97点です。次いでインド、パキスタン、マレーシアとなっており、この4カ国が90点を超えています。中でもシンガポール、インド、パキスタンは公用語に英語が指定されているため、国の平均点が高いと考えられます。

日本のTOEFL受験者の平均点は?

一方、日本のTOEFL受験者のスコアの平均点は71点であり、アジアの中でも下から3番目の結果となっています。隣国である韓国は83点、中国は79点となっていて、日本の英語水準の低さが伺えます。

日本のTOEFL受験者のセクション毎の平均点は?

日本の受験者の平均点をセクション別に見ると、リーディング18点、リスニング18点、スピーキング17点、ライティング18点と、スピーキングが他技能より劣る結果となっています。

この結果は、読む聞くを重視するが話す練習をあまりしない日本の英語教育も影響していると考えられます。

TOEFL対策の最初は何から始めればよい?

TOEFLを受けたことがないが対策を始めたいという方は、まずは一通り問題を解いてみることをお勧めします。

どのようなレベルの問題がどのような形式で出るのかまず把握することが第一歩です。その上で問題のレベルが高すぎる、と感じた人は、まずは基礎力を固める勉強をしましょう。

英語の基礎力がない状態でTOEFLに挑んでも、難易度が高いためなかなかいい点数を取ることはできません。

中でも単語の勉強は必須です。語彙力をつけることは4技能すべてにおいてスコアアップにつながります。

TOEFL対策におすすめの方法は?

TOEFLを制作しているETS(Educational Testing Service)は、さまざまな教材を作成しています。

模擬テストや対策へのヒントが詳しく掲載されているガイドブックや、スマホで使える対策アプリなどがあります。

ある程度基礎力がついてきた人は、このような教材で対策するのもおすすめです。また、書店などでは多くのTOEFL対策教材が販売されています。まずは気軽に勉強したい、あるセクションに絞って対策したい、などそれぞれのニーズに合わせた教材を選ぶこともできます。

まとめ

今回の記事では、TOEFLの内容や、他の英語試験との違い、留学に必要なスコアなどについて解説しました。

留学において重要なTOEFLについて理解できたでしょうか?TOEFLは英語の試験の中では難易度が非常に高く、目標スコアによっては取得までに多くの時間を要するかもしれません。

ですが、TOEFL対策は間違いなく英語力に繋がります。あきらめずに根気強く取り組むことが大切です。

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